キャッシュフローと現在価値

基礎概念

ファイナンス理論では、金融取引を定式化し、モデルで表現することで分析をする

 

モデルとは:以下を踏まえた現実の事象の定式化

  単純化・・・重要でない部分を捨象することで論点を明確化

  抽象化・・・汎用性や一般性を高めるための便宜

 

金融取引・・・不確実性を伴う異時点間の貨幣の交換

 

 

<キャッシュフローの矢印図>

現在価値

将来価値(future value, FV)

現在価値(present value, PV) 

 

 

  r = 利子率(年利)

複利

・満期2年の定期預金

・年率10%の利息

・1年後とに付利され、途中の利息は元本に加算され同条件で運用

これを2年満期、1年複利の運用という

 

 

 ※べき乗の部分が満期を指す

付利期間

半年毎に付利される運用を半年複利という

 

 

 

 

 m = 付利回数/年

 n  = 満期年数

割引率

上記式のr、m、nは、割引率をなす構成要素である。

これをDF(discount factor)といい、DF(n;r,m) と表す

割引率の性質

・0から 1の値をとる

・金利が高くなると、割引率は小さくなる

・金利が低くなると、割引率は大きくなる

・満期が長くなると、割引率は小さくなる

・満期が短くなると、割引率は大きくなる