動脈経済での価格決定原則

2-0.動脈経済のミクロ的な動き

個別市場の分類

2-1.代表的な生産者行動の特徴

①観察する方法

 現実の生産者行動 特徴⇒ 代表的な生産者行動

          ⇐観察

          改良⇒

 

 

②代表的な生産者行動の特徴その1

 (1)製品を販売して得られるお金

    収入 = 価格 ✖ 販売量

 

 (2)製品を生産・販売するために必要なお金

    費用 = 材料費 + 雇用費 + 設備費

 

 (3)製品を生産・販売した結果、増減するお金

    利益 = 収入 - 費用

      ・利益がプラス:お金が増える

      ・利益がマイナス:お金が減る

      ・利益がゼロ:お金の増減なし

 

③代表的な生産者行動の特徴その2

 (1)限界収入:製品を生産・販売する量を1つ増やした時に増える収入の大きさ

 

 

 

 

限界収入は水平になる

 

 

 

 収入=限界収入の合計

 

 (2)限界費用:製品を生産・販売する数を1つ増やしたときに増える費用の大きさ

 

    限界雇用費・・・雇用価格が変わらない限り、限界雇用費は大きくなる

            雇用費 = 限界雇用費の合計

    限界設備費・・・設備価格がかわらない限り、限界設備費は同じ大きさのまま

            設備費 = 限界設備費の合計

    限界材料費・・・材料費が変わらない限り、限界材料費は同じ大きさのまま

            材料費 = 限界材料費の合計

2-2.代表的な生産者の目的と達成方法

目的:利益をできるだけ大きくすること

 

達成方法限界的な意思決定による製品生産・販売量の選択

 

(1) 限界収入 > 限界費用

    販売量を1つ増やすとΔ費用よりもΔ収入の方が大きい

    目的達成のために生産販売を増加した方がよい

(2) 限界収入 < 限界費用

    販売量を1つ増やすとΔ費用よりもΔ収入の方が小さい

    目的達成のために生産販売を減少した方がよい

(3) 限界収入 = 限界費用

    販売量を1つ増やしてもΔ費用とΔ収入は同じ

    目的達成のために生産販売を変更しない方がよい(利益最大の状態

2-3.まとめ

◆動脈経済は、【製品市場】【材料市場】【雇用市場】【設備市場】で構成されている。

 

◆「代表的な生産者」は、利益を最大化するために、

 【限界収入】と【限界費用】が同じ大きさになるように製品の生産・販売量を定めればよい。

 

 

3-1.代表的な消費者行動の特徴

代表的な消費者行動の特徴 その1

 (1)モノを購入して得られる満足「効用

 (2)購入するためにお金を「支出

 (3)購入した結果、増減する満足「便益

   便益効用支出

 

代表的な消費者行動の特徴 その2

 (1)限界効用:購入量を1つ増やすと時に増える効用の大きさ

   ・限界効用は逓減する

   ・効用 = 限界効用の合計

 

 

 

限界効用は逓減するのでグラフは右下がり

 

効用は、限界効用の合計なので網掛け部分

 

 (2)限界支出:購入量を1つ増やしたときに増える支出の大きさ

   ・限界支出 = 価格

   ・支出 = 限界支出の合計

 

 

水平のグラフ

 

限界支出 ✖ 購入量 = 支出

3-2.代表的な消費者の目的と達成方法

目的:便益をできるだけ大きくするように製品を購入すること

 

達成方法限界的な意思決定による購入量の選択

 

(1) 限界効用 > 限界支出

    購入量を1つ増やすとΔ支出よりもΔ効用の方が大きい

    目的達成のために購入量を増加した方がよい

(2) 限界効用 < 限界支出

    購入量を1つ増やすとΔ支出よりもΔ効用の方が小さい

    目的達成のために購入量を減少させた方がよい

(3) 限界収入 = 限界費用

    販売量を1つ増やしてもΔ費用とΔ収入は同じ

    目的達成のために生産販売を変更しない方がよい(利益最大の状態

 

 

便益最大のポイントより

右側では、支出の増加が効用の増加より大きく

左側では、効用の減少が支出の減少より大きい

3-3.まとめ

◆代表的な消費者は、便益を最大化するために、製品の購入量を決定しなければならない

 

◆代表的な消費者は、限界効用と限界支出が同じになるように購入量を決めれば、

 便益を最大にすることができる。

 

生産者 消費者
限界収入 水平 限界効用 右下がり
限界費用 右上がり 限界支出 水平

4-1.代表的な製品市場の特徴

製品需要曲線: 価格に対する消費者の反応

 (a)価格上昇 ⇒ 限界支出が上昇 ⇒ 限界効用<限界支出 ⇒ 購入量を減少させる

 (b)価格下落 ⇒ 限界支出が下落 ⇒ 限界効用>限界支出 ⇒ 購入量を増加させる

           ※需要曲線は限界効用曲線と連動している

 

 

製品供給曲線: 価格に対する生産者の反応

 (a)価格上昇 ⇒ 限界収入が上昇 ⇒ 限界収入>限界費用 ⇒ 販売量を増加させる

 (b)価格下落 ⇒ 限界収入が下落 ⇒ 限界収入<限界費用 ⇒ 販売量を減少させる

           ※供給曲線は限界費用曲線と連動している

 

4-2.代表的な製品市場での価格の決定

①利益の決定

 (1)価格に対する買い手の利益「消費余剰」の決定

 (2)価格に対する売り手の利益「生産余剰」の決定

    ※取引の結果

 

②価格の決定

 (1) 需要量 < 供給量 ⇒ 価格は下落

 (2) 需要量 > 供給量 ⇒ 価格は上昇

 (3) 需要量 = 供給量 ⇒ 価格は変化なし(両者ハッピー)

4-3.まとめ

①代表的な製品市場は、便益の最大化を目的として行動する消費者の需要曲線と

 利益の最大化を目的として行動する生産者の供給曲線によって表される。

 

②代表的な製品市場では、製品需要曲線と製品供給曲線が同じ大きさになる状態のときに

 価格が決定する。