消費者行動論

第Ⅰ部 消費者行動分析の基本フレーム

第1章 消費者行動とマーケティング

1.消費者行動とは何か

【消費者行動】:

・市場における消費者ないし意思決定者の行動

・探索し、取得し、消費し、評価し、処分する際の諸活動

 

 

2.市場の把握と消費者理解

マーケティングコンセプトの登場

生産志向・・・作ったものを売る

販売志向・・・作ったものを売り切る

顧客志向・・・売れる者を作る

 

【プロダクトアウト】:はじめに製品ありき

【マーケットイン】:はじめに顧客(ニーズ)ありき

 

マーケティング マネジメント プロセス

[R]⇒[STP]⇒[MM]⇒[I]⇒[C]

 

[R] Reseach:マーケティングリサーチ

[STP] Segmentation、Targeting、Positioning:

  市場細分化、標的市場の設定、差別化ポイントとユニークな価値提案

[MM] Marketing Mix:4Pの組合せ(製品、流通、価格、販売促進)

[I] Implementaion:実行

[C] Control:統制(評価、フィードバック、改良)

 

 

7つの O で標的市場を把握する

Occupants 主体

誰が標的市場を構成しているか

(消費者属性)

Objects 客体

何を購買するのか

(商品分類、製品関与度)

Objectives 目的

なぜ購入するのか

(モティベーションリサーチ)

Organization 組織

誰が購買に関与しているのか

(パーソナル/ファミリー)

Occasions 時期

いつ購入するのか

(タイムスパン)

Outlet 販路

どこで購入するのか

(業態、買物行動)

Operations 活動

どのように購買するのか

(購買意思決定プロセス)

【コモディティ化】:模倣や同質化の結果、製品・サービスの差別性が失われていく状態

 

 ⇒ユニークな価値提案によるブランド化

 ⇒顧客との関係性の構築・維持・強化

 

 

第2章 消費者行動の分析フレーム

1.消費者行動の分析レベル

◆消費者行動の集計水準

 

・・・個々人

 

・・・個人間 ギフト

 

・・・集団内の関係

 

・・・社会、流行、普及

 

 

◆選択の階層性に着目した分析レベル

 

ウエイト

 

 

 

 

 

 

ショッピングトリップ

 

2.購買行動分析の視点と枠組み

【意思決定】:複数の選択肢の中から1つを選ぶこと

【多属性型意思決定】:選択肢が持つ複数の属性を比較考量して行われる意思決定

 

 

◆購買意思決定プロセス

のどが渇いた お茶か ビールか

 

 

3.消費者行動の分析モデル

【モデル】:模倣し、比較し、単純化したもの

【理論モデル】:要因間の関係を言語、フローチャート、数式で表現したもの

 

モデル化の手順

1.対象の消費者行動を集計水準や選択の階層性の観点で特定する

2.(外的要因・内的要因)(相関関係・因果関係)を特定する

3.要因間の関係性を表現する形式(言語、フローチャート、数式)を決める

 

消費者行動の包括的概念モデル

購買意思決定プロセスの全段階を対象とし、内的要因・外的要因を組み込んだモデル。

全体像を把握するのに役立つ。BMEモデルが有名。

 

BMEモデル

購買意思決定プロセス

[問題認識]⇒[情報探索]⇒[代替案評価]⇒[選択・購買]⇒[消費]⇒[消費後評価]⇒[処分]

影響要因群

情報処理プロセスを組み合わせたモデル。

 

第3章 消費者研究の系譜

分析課題別に3つの系譜がある

  1. 購買動機の探求(モティベーションリサーチ)
  2. 行動の測定と予測(ブランド選択モデル)
  3. 内的プロセスの解明(消費者情報処理理論)

 

◆準拠集団の影響

【準拠集団】:判断、好み、信念、行動を決定する際の拠り所としている集団。

 

購買動機の探求(モティベーションリサーチ)

【動機付け】motivation:人を行動へと駆り立て、方向付け、維持する

      心理的メカニズムやプロセス全般のこと

【動機】drive:行動の駆動力となる内的状態

【目標】goal:理想状態。行動を生起させる外的要因

【誘因】incentive:ニーズを充足させる能力をもった対象のこと

 

◆ニーズの分類

【一次的ニーズ】:生理的ニーズ(渇き、空腹、性欲、睡眠、苦痛回避など)

【二次的ニーズ】:後天的な学習によって獲得した心理的・社会的ニーズ

        (達成、親和、依存、攻撃など)

 

1⃣隠された購買動機に着目

潜在欲求(ホンネ)に着目し、フロイト流精神分析学を基盤に、非合理的・情緒的な動機を扱う。

 

2⃣シンボルとしての消費

そのモノ以外の何かを意味する機能のこと

 例)国旗、ユニフォーム、墓石、ブランド品など

 

3⃣質的調査技法の採用

消費者の深層にある考えや感情、刺激に対する反応を引き出すための調査方法。

連想法、投影法などがある。

 

 

行動の測定と予測(ブランド選択モデル)

何が購買されたかを記録し、何が購買されるかを予測

 

パネル調査で買い物日記をつけてもらった。

 

◆反応注目型モデル(S-Rアプローチ) 行動主義

 [刺激] ⇒ [消費者(ブラックボックス)] ⇒ [反応]

 

◆構造明示型モデル(S-O-Rアプローチ) 新行動主義

 [刺激] ⇒ [構造(Organism)] ⇒ [反応]

        媒介変数

 

 

媒介変数としての態度

【態度】:対象に対して特定の方法で反応しようとする傾向、

     ないしは行動の準備状態のこと (業)

 

多属性態度モデル

 

Ao:対象o(object:製品やブランド)に対する

  態度(attitude:全体評価)

bi:対象oが属性iを備えている確信度(信念beliefの強さ)

ai:属性iの評価(evaluate)

n:属性の総数