金融政策とマネーストック

マネーストックの概念

マネーストックとは、「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」のこと。

具体的には、金融機関を除く民間が保有する現金・預金の残高。

どのような金融商品を含めるかは、国や時代によっても異なり常に修正されている。

 

 

M:名目貨幣供給量(名目マネーストック)

 

CC:現金流通残高 currency cash

DP:民間銀行預金残高 deposit

 

 

 M = CC + DP

 

日銀のバランスシート

資産 負債  

手形

国債

その他証券

外貨

金・銀

 現金貨幣発行残高(CC)

 預け金(RE)

 ↑

 ↑

マネタリーベース(High powered money)

 ↓

 ↓

 

市中銀行のバランスシート

資産 負債  

貸付

証券等

預け金(RE)

 民間預金残高(DP)

 資本金

 

 

民間のバランスシート

資産 負債  

現金(CC)

民間預金残高(DP)

 

 借入金

 資本金

 ↑

マネーストック(通貨保有量)

 ↓

金融債

投資信託

国債・外債

 ↑

広義流動性

 ↓

信用創造

H:マネタリーベース(High powered money)

M:名目貨幣供給量,Meimoku

re:法定準備率 (日銀に預けなきゃいけないやつ,Reserve)

cc:現金預金比率(どれだけ現金を持ちたいか,currency cash)

 

 M = {(1 + cc)/(cc + re)}H

マネタリーベースがいくら増えたら、名目貨幣供給量がいくら増えるかを示す

  {}の部分が信用乗数

 

転じて↓

 M/H = (1 + cc)/(cc + re)

 

re = RE/DP

cc = CC/DP   0.25は25%ではない。1:4と考える。20%

M = CC+RE

 

 ΔM = {(1 + cc)/(cc + re)}ΔH

マネタリーベースがいくら増えたら、名目貨幣供給量がいくら増えるかを示す

転じて↓

 ΔM/ΔH = (1 + cc)/(cc + re)