8.応用:課税の費用

1⃣ 課税の死荷重

税は買い手の支払額と売り手の受取額の間に差額をつけ、

財の取引量を減少させる。

 

 

政府が得る税収は、

税の大きさ(T) × 取引量(Q)

 

財への課税は、

消費者余剰をB+C分減少させ、

生産者余剰をD+E分減少させる

 

消費者と生産者の損失は

税収を上回る

 

つまり死荷重をもたらす

 

【死荷重】DWL:税は市場の成果を歪めることによって生じる総余剰の減少。

 

 

2⃣ 死荷重の決定

死荷重の大きさは、需要と供給の価格弾力性によって決まる。

 

価格弾力性が大きいほど税の死荷重も大きくなる。(需要も供給も)

 

パネルa と bでは、需要曲線と税の大きさは同じであるが、供給の価格弾力性が異なる。

供給曲線が弾力的になればなるほど課税による死荷重が増加する。

供給を等しくして需要を変化させたときも同様に弾力的な方が死荷重が大きくなる。

 

◆死荷重をめぐる論争

死荷重が大きければ、政府の政策は費用が大きくなり、人々は小さな政府を望むことになる。

死荷重が小さければ、政府の政策の費用は少なくて済み、政府は規模を維持できる。

 

3⃣ 税が変化した場合の死荷重と税収

税の大きさが増えると、その二乗の速さで死荷重が大きくなる。

税の大きさを2倍にすると死荷重は4倍。

税の大きさを3倍にすると死荷重は9倍。

 

税の大きさを大きくすると、最初のうちは税収が上がるが、その後減少する。(ラッファーカーブ)

 

 

経済学者ラッファー  (サプライサイド経済学)

税の大きさは労働の供給量を変化させる 

高すぎる税金 ⇒ 仕事を減らす

低い税率   ⇒ 仕事を増やす